ボーイズラブ作品の感想ブログです。すきだなぁと思ったものについての他愛ないおしゃべりを置いてます。



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◆8/27、青い方程式に拍手下さった方、ありがとうございました。◆8/26、リンゴが落ちても〜 に拍手下さった方、ありがとうございました。雨の結び目をほどいてに拍手下さった方、ありがとうございました。◆8/22、Hybrid Childに拍手下さった方、ありがとうございました。◆8/19、間に合わなかった…100冊に拍手下さった方、ありがとうございました。◆8/17、不器用なサイレントに拍手下さった方、ありがとうございました。◆8/15、窮鼠〜 に拍手下さった方、ありがとうございました。◆8/14、リンゴが落ちても〜 に拍手下さった方、ありがとうございました。◆8/3、きみが恋に堕ちる、窮鼠はチーズの〜 に拍手下さった方、ありがとうございました。◆7月以前に頂いた拍手のお礼は、それぞれの記事の中に移させて頂きました。感謝。



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執事は夜の花嫁
あすま理彩/あさとえいり(ガッシュ文庫/海王社)


Butler is the vampire’s bride.(副題より)

シリーズ前作から気になってました。
攻がヴァンパイアですって。世を忍ぶ影の一族。
そんな切なさを漂わせる攻が、受の秘めた想いを知らず、正体がバレてしまったけれども離したくない!と無理やり受を花嫁(手篭め)にするお話です。
(花嫁or意思なきしもべ。正体を見た人間はそのどちらかにしてしまい、ヴァンパイアに従属させるとのこと)

寡黙攻×健気受。
ヨーロッパのある地方の名士×養われっ子(現在、攻の執事として仕えています)。受視点。

受は十才のときに両親を失い、二つ下の弟とともに、攻に拾われて育てられます。
受の両親は地質学者でヨーロッパに家族で移り住み、あるとき研究目的に入り込んだ森で行方不明になっています。
両親を探して森へ足を踏み入れ、兄弟揃って迷子になったところで出くわしたのが攻でした。
攻は村人には伯爵と呼ばれています。先祖がその地方の領主だったことからきた呼名です。彼は兄弟を自分の居城に連れて帰り、行き場のない二人を住まわせてくれました。

受はそれまでひたすら弟を気遣って行動してきた健気な子供で、
攻はそんな受を初めて弟より優先して(その時受はケガをしていました)庇護してくれた大人でした。以来、受はひそかに攻を恋い慕い続けます。

物語は成長した受が執事として攻に仕えている場面から本格的に始まります。
(弟は寄宿制の学校に入っていて普段はいません)
朝の支度の手伝いでネクタイを結ぶシーンなのですが
これがもうキューンっていうかんじでした。
吐息の触れそうな距離に胸を震わせながらも表情にはおくびにも出さず
主人で恩人で想い人である相手に奉仕する――。
くぅ〜っ、堪らないシチュエーションです。
あさとえいりさんの描くこの場面の挿絵(文庫21ページ)も
地味なところがかえってストイックに感じられて悶えさせられました。

最近よく耳にする執事服。タイトル通りこのお話のキャラたちは
欧州本場の着こなしの少しレトロなスーツ姿で登場して雰囲気を盛り上げています。

表紙もすごく素適
執事姿の受の頭に花嫁のヴェール。
足元に跪いてヴェールに口付けるのは主人であるはずの攻。
戸惑うような受の表情と、一見すると冷たくも見える攻の横顔。
けれど彼の右手左手の所作からいかに受を大事に想っているかが伝わります。
窓の向こうの花はおそらくゼラニウム。
物語中でも城を取り巻く花として出てきました。

文中の挿絵では表紙と違い、執事服にヴェールではなく
司祭服に似たユニセックスな型のウェディングドレスを着ていたのが少し残念…。
ところで、執事っていうのは、私たちが見知るところの所謂バトラーだけでなく
イギリス国教会の司祭を補佐する聖職位の一つにもそういった役職名があるそうですよ。
そう思うと、文中の花嫁姿も確かに執事。
でも私はスーツ姿の執事さんの方が正直言って好きかな(笑)。

このお話は、養われっ子が恩義を感じて従属する、主従モノ。
受は学校を卒業後、城の外で働いて報いるつもりだったのを
攻が引き止めて、自分の身の回りの世話をさせます。
攻は手元に置いて大切にしたかっただけのようなのに
受は執事という役目に徹して一歩も二歩も下がって接します。
受のその態度にひっそりと傷つく攻の表情の描写にとても萌えました。

そしてもうひとつ、すれ違い両想いモノとしてのお話。
攻の一族である第三者が城を訪れて、攻の想い人は受の弟であると誤解します。
受もその誤解をそのまま受け止め、主役カップルの溝はますます深まるのです。

その頃、付近では連続殺人事件が起きて――

というのが大体の流れです。

あすま理彩さん。今回初めてこの方の本を買いました。
通わせて頂いている複数のブログさんでプッシュされていて
私的萌えワードを見つけて反応してしまいウズウズしてたんです。そんな矢先に、
小説リンクス10月に同作家さんの読み切りが掲載。
「純愛は嘘に濡れる」(挿絵/霜月かいり)。
医者×虚弱体質気味の青年(職業:家事手伝い?)。
片想い、身代わりモノ。攻の本命は受の双子の弟(弟は医者で、攻の同僚)。攻が勘違いをして本命と思って受に接し深い仲になってしまうお話でした。
これがまた好みだったので、気になっていた「執事は夜の花嫁」を手に取った次第です。
シリーズ前作「神父は夜の花嫁」も読んでみようと思います。

これってまだ続くのかな?
だとしたら、次はどんなタイトルで来るのかな?
夜だけ花嫁シリーズ(勝手に命名)、とってもお気に入りになりそうです。

ところで、文庫カバーの右折り返しに著者&イラストレーターのコメントが載っていますよね?
こちらによると、あさとえいりさんはご自身で今秋結婚のご予定あるようなことを
仄めかしていらっしゃるのですが、真実はいかに??
もし本当ならば、心からお祝い申し上げたいです。
そしてどうかご主人の目を気になさらず、今後もたくさんの素適なBLイラストを手掛けて頂きたいと願います…。